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サマーシーズン

まだエピソード3の余韻に浸ってます・・・。2回目観に行くのはこの余韻がもう少し収まってからにしよう・・・。今年のサマーシーズンはスター・ウォーズのことで頭がい っぱいになりそうです。日本の映画界が「ゴールデンウィーク」という言葉を作ったように、アメリカにもサマーシーズンというものがあり、娯楽大作映画はこぞってこの時期に集中して公開されています。そもそも大作のサマーシーズン公開が定着したのも、1977年のエピソード4からです。それ以前では唯一「ジョーズ」( 1975年)が夏に公開されて大成功を収めています。

ルーカス監督は、当時は全く重要視されていなかったマーチャンダイジング(映画関連商品)にも早くから目をつけていて、その才能は業界から高く評価されながらも、スター・ウォーズの企画については数々の映画会社にそっぽを向かれ、何とか拾ってくれた20世紀FOXと契約をする際には、他のことは欲張らずに 続編の製作権とマーチャンダイジングの権利だけ要求したそうです。FOXが金魚の糞のようなものと高をくくっていたマーチャンダイジングの権利収入だけでも 今や莫大なものに膨れ上がり、これにルーカス・フィルムと特撮のILMや音響のTHX、サウンドのスカイウォーカー・サウンドなどの関連会社の収益を合わせ れば、天文学的な数字になるに違いありません。うらやましいです・・・。

すごく不思議なことですが、スター・ウォーズは今までアカデミー賞の主要部門をただの一度も受賞したことがありません。しかも第一作公開前の試写でも酷 評され、莫大な予算を食った歴史的な失敗作になると言われていました。映画界は保守的な傾向が強く、アカデミー賞も映画科学技術アカデミーの会員の投票によって決まるので、今だにSFやコメディには冷たいそうです。しかし、それまでのヒットの法則を覆して見せたのもスター・ウォーズです。一SWファンとしても、今年こそはアカデミー作品賞を獲って欲しいです。

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ー・ウォーズ エピソード3 クロスセクション

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キング・オブスター・ウォーズエピソード3シスの復讐


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エピソードⅥでアナキンの首が・・・!

「エピソードⅥ」はついこの前ビデオで観たばっかりなのですが、今日のテレビ放映でまた観て、あらためて感動してしまいました。長い長い戦いがやっと終わったのだという感動と、ダース・ベイダーがルークの叫びに目を覚まし、やっと元のアナキンに戻ったのだという感動です。皇帝は、アナキンの時と同じように巧妙に罠を仕掛けて甘い言葉で誘惑し、それが無理とわかると力でねじ伏せようとするのですが、ルークはぎりぎりのところで踏み留まります。「父さん、助けて!」と叫ぶルークの言葉に、ダース・ベイダーが心の片隅に追いやっていた愛情が甦り、アナキンの心を取り戻したダース・ベイダーは、ルークの父として皇帝と刺し違えます。「自分にできなかったことを、息子のルークがやってくれた・・・」と、命の灯火が消えてゆく中でアナキンの表情は喜びに満ちていました。皇帝を凌ぐ潜在力を持ちながら、ダーク・サイドの誘惑に負けて皇帝の従僕と成り下がっていたアナキンにとって、最後まで善の心を失わなかったルークの成長は、死の恐怖すら忘れるほど満足なものだったに違いありません。アナキンの涙は、自分が愛した女性パドメの忘れ形見であるルークとレイアの成長を喜ぶうれし涙と、自分のせいで死なせてしまったパドメへの慙愧の涙であったのだと思います。

ラスト・シーンで、フォースと同化した存在となったオビ=ワンと並んでいたアナキンの顔が、セバスチャン・ショウからヘイデン・クリステンセンに変わっていました! いったいいつすげ替えられたのかな? 今年からかな? 公開に合わせてテレビ放映されたものだけなのかな? でも「エピソードⅢ」観た後だから何も違和感ありませんでした。魂の存在だから、歳は関係ないのでしょうね。「エピソードⅠ」や「エピソードⅡ」の後だったら、やっぱりおかしいと思ったかもしれませんけど。

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スター・ウォーズ・エピソードⅢ シスの復讐

エピソードⅢで明らかにされたダース・ベイダー誕生の秘密は、とても悲しい物語でした。あんなに仲良く愛し合っていたアナキンとパドメが引き裂かれ、パドメが悲しみのうちに死んでしまうとは、ほんとに悲しいです。父を知らずに育ったアナキンが、最愛の母を亡くし、今また最愛の女性を亡くしてしまう夢を見たことで、 パドメを救う力を身につけたい一心から、ダース・シディアスに言葉巧みにダーク・サイドに引き込まれてしまったことを思うと、なおさら悲しいです。「選ばれし者だったのに!」と叫ぶオビ=ワンの言葉が悲痛です。アナキンがもう少し自己をコントロールする術を学んでいたら・・・。オビ=ワンの悔恨は、同時に観客全ての思いでもあったでしょう。一方、舌をいったい何枚持っているんだというぐらいのダース・シディアスの狡猾さと、周到な抜け目の無さは呆れ返るばかりです。権力を握ろうとする者は、これぐらいのワルでないと務まらないということでしょうか。死者さえ蘇らせると言うシスの力をえさにアナキンの優しい心をダーク・サイドに向かわせ、ジェダイ評議会への不満を巧妙に煽り立てて疑心暗鬼の虜にさせたり、正義が信条のジェダイ騎士たちが共和国を必死に守ろうとする行動を逆手にとって、反逆者に仕立て上げて粛清したりと、まるで現世の人間社会に巣食う悪を象徴しているかのようです。

ILMが全力を注いだVFXは未曾有のスケール、空前の迫力で、オープニングのスクリーンを埋め尽くす大空中戦から呆然とさせられてしまいました。もうどこまでがVFXなのか、 実際に飛んでいるのかわかりません・・・。あんなに密集していてよくぶつからないもんだと思います。(飛んでないってば!) コマンダー・コーディがジャンゴ・フェッ トと同じ顔していました。クローンだから当たり前か。何万人ものクローン兵がみんな同じ顔してるなんて想像したら気持ち悪いです。(してないってば!) 今 回新たに投入されたメカ群も目を見張るものばかりです。この戦いの後数奇な運命を辿るチューバッカたちウーキー族も出てます。なかなか先進的な飛行艇を持っています。アナキンとオビ=ワンの剣の腕前はかなり上達していましたが、ドゥークー伯爵(クリストファー・リー)も強かったですねぇ。元々スタントマン出身だと聞いて納得です。マスター・ヨーダもちっちゃい身体でダース・シディアスと互角に渡り合っていたのはすごいです。メイス(サミュエル・L・ジャクソン)もかなり強 くて、シディアスをあと一歩のところまで追い込んだのですが、あの結末は残念です。ヨーダが最後にオビ=ワンに言った言葉で、「エピソードⅣ」でオビ=ワンが消えてしまった理由がわかったような気がします。

「スター・ウォーズ」はアナキンの贖罪の物語である」とルーカス監督は語っています。純真な優しい少年が、内なるフォースの存在を知り、成長して正義に目覚めながら、悪魔に魅入られてダーク・サイドに堕ち、心の片隅に微かに残っていた善の心を、その後奇しくも自分と同じ道を歩むことになるルークによって目 覚めさせられ、再び正義の元に還ってくるという壮大な物語に、今は感慨無量というほかありません。パドメが今はの際に遺した「アナキンには、まだ善の心が 残っている」という言葉がルークによって受け継がれ、アナキンを「フォースのバランスをもたらす者」たらしめるとは、父と子の愛情の物語であるとも言えるかもし れません。アナキンとパドメの子らの珠のようにかわいい安らかな寝顔は、「新たなる希望」そのもののようです。

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ライト・セイバー

ジェダイの代名詞とも言うべき武器で、SWファンの憧れであり、LFL(ルーカス・フィルム・リミテッド)はライト・セイバーをはじめとした一連のキャラクター・グッズ の版権を一手に握り、莫大な収益を上げています。スター・ウォーズのパロディ映画「スペース・ボール」 (1987年)の中で、マスター・ヨーダならぬヨーグルトが、フォースならぬシュワルツの力の根源はマ ーチャンダイジング(関連商品)じゃ!と皮肉ってます。何故科学文明の発達した時代に、銃ではなく剣なのか?

ハン・ソロも、「そんな古い武器じゃ、ブラスターには敵わない」と馬鹿にするのですが、ルーカス監督は、黒澤映画の中の真剣での一騎撃ち、鎬を削るような 迫力ある殺陣を再現したのでしょうね。ライト・セイバーの輝くブレードは、古代ヨーロッパの剣よりは日本刀に良く似ています。これがブラスターで撃ち合うだけ じゃ、たぶんあまり面白くないだろうし、ここまで世界的な人気映画にはならなかったかもしれません。ちなみに、ルーカス監督がオビ=ワン役を最初にオファーしたのは三船敏郎だったそうです。フォースの力の根源を探り、その力を引き出し、自在にコ ントロールできるように修行を積む求道者であるジェダイの騎士は、剣の道を究めるために修行する武士のようです。マスターとパダ・ワンの徒弟制度を見ても 、やはりブラスターではなくライト・セイバーの修行を通して人格を形成し、真理を追究するとした方がしっくりきます。「目で見るのではない、心で感じるのだ」と か、「剣は水の流れるように」や、「信じられないから、失敗する」等のセリフは、「五輪書」「葉隠」 にでも出てきそうな言葉です。

初期の頃のライト・セイバー・モデルは懐中電灯に毛を生やしたようなものだったのが、今では、映画に出てくるライト・セイバーそっくりのダイカスト製のクールなレプリカが作られています。・・・ものすごく欲しいです。。。

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トリプルX

野性味溢れるヴィン・ディーゼルの魅力が一気にブレイクしたスパイ・アクション大作。007シリーズををかなり意識したような映画です。撮影前に10週間かけ てトレーニングしたと言うバイクアクションや、ダイビングにスノー・ボードにカー・アクション等、息を呑むようなスリリングなアクションの連続で、もうストーリーなんか どうでもいいやって感じでした。鍛え上げた筋肉と、驚くべき身体能力の高さはまさに新世代のアクション・スターです。映画に出るようになるまでは、意外にも 監督をしたり脚本を書いたりしていたそうです。きっかけとなったのが、カンヌ映画祭に招待された作品「Multi Facial」という短編映画で、これを見 たスティーブン・スピルバーグ監督が、「プライベート・ライアン」 (1998年)に新たに「カパーゾ二等兵」の役を書き加えて、ディ ーゼルをキャスティングしたそうです。トム・ハンクス以外覚えていないのですが、そう言われてみるとまた観てみたいと思います。「トリプルX」の続編にも出演予 定だったのですが、降板したそうです。「ワイルド・スピード×2」の時も同様で、噂によるとギャラが安いと言ったらしい・・・。

エクストリーム・スポーツをさらに過激にしたような命懸けの"Xゲーム"でストリートのカリスマ的ヒーローとなったザンダー(ヴィン・ディーゼル)は、NSA(アメリカ 国家安全保障局)に捕らえられ、これまでの罪を免除してもらう代わりに、テロリスト集団への潜入捜査という任務を与えられ、正真正銘命懸けのゲームを 始めることになる・・・。

「トリプルX」(2002年)
監督:ロブ・コーエン  「ワイルド・スピード」
出演:ヴィン・ディーゼル、アーシア・アルジェント、サミュエル・L・ジャクソン

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スター・ウォーズ・エピソードⅡ クローンの攻撃

「エピソードⅠ」から10年後。銀河共和国加盟国家の間に拡がりはじめた分離主義運動は、次第に大きな脅威になりつつあった。成長したアナキンは、ジェ ダイとしての義務と、パドメへの愛との間で揺れ動き、ジェダイの騎士としての天性の素質を持ちながらも脆く不安定なその心は、母の死による悲しみと怒りか ら一気に暗黒面への淵に立たされる・・・。ジェダイの騎士たちは、運動を陰で操るのが何者かを探るうち、ジェダイを裏切り暗黒面に堕ちたドゥークー伯爵の 陰謀に気付き、両者は壮絶な戦いを始める。後にクローン戦争と呼ばれる戦いの端緒がひらかれる・・・。

アナキン(ヘイデン・クリステンセン)がすごく生意気でやんちゃな青年に成長しています。そのガラスのような心が今にも壊れそうで、観ていてハラハラしました。 でもかなりのハンサムで、女性のSWファン増加に貢献しています。パドメ(ナタリー・ポートマン)もかなり色っぽくなっていて目が離せません。戦闘シーン でも大活躍してくれます。オビ=ワンだけ、剣の腕も人間的にもあまり成長していません・・・。ジェダイたちのコスチュームは侍の格好に似せてあるようです。パルパティーン議長(イアン・マクダーミド)のアナキンを見る目がかなり熱っぽくなってきました。怪しいです・・・。「ロード・オブ・ザ・リング」 でサルマンを演じたクリストファー・リーがここでも善から悪に堕ちたドゥークー役で出ています。 オビ=ワンもアナキンも打ち負かし、マスター・ヨーダとの迫力ある対決シーンは、とても1922年生まれに見えません。ドゥークーだけ柄の部分がカーブしたライ ト・セーバー を持っていました。こだわりのA型かもしれません。「エピソードⅣ」に出てくるデス・スターの設計図が一瞬だけ登場します。通商連合のヌート・ガンレイは懲りずにまた悪いことを企んでます。ジオノーシスの競技場で父をメイス (サミュエル・L・ジャクソン)に殺されたボバ・フェット(ダニエル・ローガン)はこの後宇宙を放浪して、ハン・ソロをつけ狙う賞金稼ぎになります。そしてスター・ウォ ーズと言えば特撮の凄さです。クリーチャーもメカも新しいものが次々に登場し、競技場での戦闘シーンや惑星の夕焼けなど、ただただ凄い迫力としか言いよ うがなく、さすがILMです。「エピソードⅣ」 (1977年)の頃には不可能だった映像表現が実現可能になったので、 ルーカスは「エピソードⅠ」に続いて監督を続投し、思う存分やっているという感じです。個人的にダース・モールには生き返って欲しかったのですが・・・。

「スター・ウォーズ・エピソードⅡ クローンの攻撃」(2002年)

監督・脚本・製作総指揮:ジョージ・ルーカス
出演:ヘイデン・クリステンセン(アナキン・スカイウォーカー)、ナタリー・ポートマン(パドメ・アミダラ・ナベリー)、ユアン・マクレガー(オビ=ワン・ケノービ)、クリスト ファー・リー(ドゥークー伯爵)、サミュエル・L・ジャクソン(メイス・ウィンドゥ)、イアン・マクダーミド(パルパティーン議長)、フランク・オズ(ヨーダ)

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ー・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃

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ー・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス

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ー・ウォーズ ビジョナリーズ 新たなる伝説

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ー・ウォーズ エピソード3 キャラクター&クリーチャー

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マイノリティ・リポート

「未来殺人罪で逮捕する!」 いきなりこんなこと言われて監獄に放り込まれても訳わかりませんよねぇ。今から50年後には、未来に起こる犯罪を予知するシステムが確立されていて、まだやってもいない罪のために逮捕されるらしい。街のいたるところには網膜スキャン・カメラが設置され、目をつむって歩かない限り、誰がいつどこにいたかが直ぐに当局にわかってしまい、犯罪数はほぼ皆無になる。おまけにこのスキャナーは販売システムとも直結していて、行く先々でホログラム映像が、自分が過去に買ったものの具合を聞き、嗜好に合った物を勝手に薦めてくる。大衆の面前で。大きなお世話だって! もうこうなったら個人のプライバシーなんて無きに等しいですね。映画製作に当たって、社会のあらゆる分野の専門家達を集めたシンク・タンクによって、近未来の社会の様相や技術面の詳細なリサーチを行い、プライバシーが次第に失われていくだろうという予測や、石油ではなく磁力を使った交通システム等が考案されたのですが、その専門家達をもうならせたのが、社会面や科学技術面でも先の先まで考え抜かれたフィリップ・K・ディックの社会派SF小説です。1950年代から60年代にかけて何百もの短編を書き上げながら、商業的な成功を収めたことは一度もなく、ディックの小説は時代を先取りし過ぎていたのかもしれません。ディックは、彼の作品を最初に映画化した「ブレードランナー」(1982年)の完成を目前に亡くなり、まさに不世出の偉大なSF作家と言えます。

西暦2054年のワシントンD.C.。テクノロジーの進歩によって犯罪予防局が設立されてから6年。予防局の主任捜査官ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は、プリコグ(予知能力者)によって特定される未来犯罪容疑者を日々容赦なく取り締まっていた。ところがある日、アンダートン自身が容疑者として特定されたのを知り、こっそりと逃げ出す。「誰だって逃げる!」 ・・・って、それは通らんやろ! と誰だって思うのですが、アンダートンが自力で調査を進めるうち、犯罪予防局設立の陰に隠された巨大な陰謀の魔の手に罠にはめられたことに気付く・・・。

プリコグは3人いて、予知が一致しなかった場合は多数派の予知を取り上げ、少数派(マイノリティ)の方は却下されるというシステムになっています。でもこの時点ですでに"完璧なシステム"ではないと思いますが・・・。それにデジタル表示されるのじゃなくて、木を削って球にして出してくるところがやけにアナログです。眼球交換が藪医者に頼めば割と簡単にできるのなら、やはり"ざる"じゃないのか・・・。コリン・ファレルがクルーズのライバルの切れ者の司法官役で出ています。真犯人と思しき人物に会いに行き、何故かあっさりと殺されてしまいます。わかってて会いに行ったんじゃないのか・・・? こんな簡単に殺されるはずがない、最後でまた出てくるに違いない、いつ出てくるんだろう? と待ってるうちに映画終わっちゃいました。唖然・・・。アンダートン捜索のために放たれた蜘蛛のような小さな探査ロボットの追跡をかわすシーンがスリル満点で、「宇宙戦争」の地下室のシーンに似ています。超高性能センサーを装備していながら、ちょっと間抜けです。ツッコミどころはたくさんあるのですが、近未来を描いた映像はひょっとしたらいくつかは実現するかもしれませんね。ITメディアにこんなニュース がありました。未来予知が可能になったら、相場なんかはどうなるのかなぁ。

「マイノリティ・リポート」2002年米国
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ(ジョン・アンダートン)、コリン・ファレル(ダニー・ウィットワー)、サマンサ・モートン(アガサ)、マックス・フォン・シドー(ラマー・バージェス)

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ピッチブラック

「リディック」(2004年)に前編があったとは知りませんでした。当時はまだ売り出し中だったヴィン・ディーゼルや、ラダ・ミッチェルが出ています。B級と言われて いますが、スリルと迫力ある演出は見応え十分で、下手な超大作よりもお薦めです。ダーク・ヒーローとしてのリディックをヴィン・ディーゼルが野性味たっぷりに 好演しています。昼間のシーンがやたらと白っぽくしてあり、それが後の暗闇の恐怖をより引き立たせていました。"ピッチ・ブラック"とは、"真の闇"という意味 です。監督・脚本のデビッド・トゥーヒーは「エイリアン3」、ウォーター・ワールド」、「G.I.ジェーン」の脚本も書いています。

旅客を乗せた定期宇宙船が原因不明の事故により、太陽が3つもある無人の惑星に不時着する。わずかに生き残った者の中には、脱獄殺人犯リディック( ヴィン・ディーゼル)も含まれていた。副操縦士のフライ(ラダ・ミッチェル)やリディックを護送中の刑事ジョンズ(コール・ハウザー)、イスラム巡礼者のイマム(キー ス・デイヴィッド)らは、協力して脱出方法を見つけるために探索を始めるが、仲間の一人が殺され、得体の知れない生物がこの星にいることに気付く。しかし 彼らは光の中へは出て来れないらしい。いつ裏切るかわからないリディックの手錠を解き、放置されていた小型宇宙船の修理にかかるうち、昼しかないと思わ れたこの星には、22年に一度日食による夜が来ることがわかり、以前住んでいた人達が全滅したのも22年前だった。ということは・・・。やがて夜になり、地下 に潜んでいた無数のエイリアンたちが徘徊し始め、フライたちに襲いかかって来る・・・。


冒頭の宇宙船が地面に不時着するまでのシーンが、そんなにCGに頼っているわけでもないのに迫力満点! そして暗闇になってから出てきたのがエイリアンたちだけでなく、遭難者たちの醜いエゴもむき出しになり、恐怖と仲間割れのために、一人また一人と犠牲になっていく様子がスリル満点です。恒星間飛行するぐらいだから、かなり未来のはずなのに、出てくる武器というのが現代と変わらない銃とツルハシとナイフというのがちょっと笑わせます。他の者がパニックになる中、ただ一人リディックだけが泰然としていて、暗視が可能な光る両目で冷静に生き残るチャンスを探り、血路を開いていくのが頼もしく、またいつ裏切るのかという不安もあって、最後までハラハラさせられます。何とか宇宙船までたどり着き、脱出準備も終えたのに、フライのたどる運命は残念としか言いようがありません。
この脱出から5年後、リディックは全宇宙の存亡を賭けた争いに巻き込まれていきます。

「ピッチブラック」(2000年米国)
監督・脚本:デヴィッド・トゥーヒー 「アライバル-侵略者-」 、「リディック」、「グランド・ツアー」
出演:ヴィン・ディーゼル(リディック)、ラダ・ミッチェル(フライ)、コール・ハウザー(ジョンズ)、キース・デイヴィッド(イマム)、クラウディア・ブラック(シャザ)、リアナ・ グリフィス(ジャック)

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チブラック ディレクターズ・カット


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ィック / ピッチブラック ツインパック


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ペイチェック 消された記憶

SF小説の巨匠、フィリップ・K・ディックの原作をジョン・ウーが映画化。「アルマゲドン」 (1998年)、「パール・ハーバー」 (2001年)のベン・アフレックと、「キル・ビル」(2003年)のシビれるようなアクションが記憶に新 しいユマ・サーマンが共演。ド派手なアクションと、パズル形式の謎を解いていくスリリングな展開が、とてもスタイリッシュでユニークです。

マイケル・ジェニングス(ベン・アフレック)はフリーのシステム・エンジニア。ハイテク企業の極秘プロジェクトを短期で請け負い、プロジェクトが完成すると、高額な 報酬(ペイチェック)と引き換えに、機密保持のために開発に関わった期間の記憶を抹消される。ある日、ベンチャーから瞬く間に巨大企業に成長したオールコ ム社から依頼が入る。3年というそれまで経験したことの無い長期間の記憶の代償に、100億円近い報酬を支払うというものだった。・・・3年が過ぎ、記憶を消されてオールコム社を出てきたマイケルは、報酬を受け取るために法律事務所に出向き、信じられない事実に驚愕する。報酬はただの1ドルも支払われ ないという。しかも"自分で報酬を放棄した"らしい。19個のガラクタの入った封筒と引き換えに?・・・何故?・・・騙されたのか?・・・本当に自分で放棄し たのか? 記憶は消されてしまっているので何も憶えていない。悩んで落ち込んでいるところへFBI にいきなり踏み込まれ、監禁されて憶えていないことを白 状しろと強要される。封筒の中のガラクタを利用して、何とか逃げ出すが、今度はオールコム社の差し向けた殺し屋に狙われる始末。またしてもガラクタが役 に立って何とか逃げ果せる。自分で自分宛に送ったガラクタなら、全てに何かの意味があるはず、と考え検証するうちに、ある場所で誰かと待ち合わせていたことに気付く。罠かもしれないが、とにかく行ってみるしかない・・・。

マイケルが記憶を消された3年間に何があったのかは観客にもわからず、マイケルと一緒になって、ジグソーパズルのピースを一つ一つ嵌め込んでいくようなスタ イルがもたらすスリルと興奮が新鮮です。チェイス・シーンや爆発シーン、鳩が出てきたところもウー監督らしさが出ています。原作のプロットも、実によく考証さ れ、洗練されたものです。「神は、サイコロを振らないと信じる」と語ったアインシュタインによると、全ての事象は物理法則によって支配され、全ての物理法則 が解明されれば未来予知は可能であるらしい。この映画の中でも、時間軸はカーブしていて、未来のある時間は現在と近接することになり、ある装置を使え ばその近接点の未来を見ることができると述べられています。そう言われてみると、できそうな気が・・・できるのかなぁ?
---以下ネタバレ反転モード---
未来に戦争が起こることを予知した人間が、その戦争を避けるために戦争を起こして、そして世界が滅亡してしまう・・・ 。その未来を予知したマイケルは、莫大な報酬を放棄して、命懸けで装置の破壊を決行する。しかし最後で大金を手にしたマイケルは、ちょっとずるいかも。 監視状態でよく宝くじやらおみくじやら、バスのチケットなど買いに行く暇があったものだ・・・。

「ペイチェック 消された記憶」(2003年米国)
監督:ジョン・ウー
原作:フィリップ・K・ディック 「ブレード・ランナー」、「トータル・リコール」、「マイノリティ・リポート」
出演:ベン・アフレック(マイケル・ジェニングス)、ユマ・サーマン(レイチェル・ポーター)、アーロン・エッカート(ジミー・レスリック)、ポール・ジアマッティ(ショーティ)、 コルム・フィオール(ウルフ)、ジョー・モートン(ドッジ)、マイケル・C・ホール(クライン)

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スター・ウォーズ・エピソードⅥ ジェダイの帰還

ルークは、ダース・ベイダーに切り落とされた右手を義手に換え、ジャバ・ザ・ハットの元に連れ去られたハン・ソロを救うために、レイアと共にタトゥイーンに向かう。先に潜入していたランド・カルリジアン、チューバッカと協力してハン・ソロを無事救い出すが、彼らの知らぬ間に帝国軍は、前回よりもはるかに強大な破壊力を持った宇宙要塞デス・スターを完成させようとしていた。そして反乱軍と帝国軍は最後の決戦に突入していく・・・。

前回登場したランド(ビリー・ディー・ウィリアムス)が、昔の恨みも忘れて、ハン・ソロ救出や、最終決戦に活躍してくれます。ハン・ソロとは密輸をしていた頃からの悪友であり、ライバルでした。ミレニアム・ファルコン号をギャンブルでハン・ソロに取られたことをまだ根に持っています。意外にも実業家としての才能を発揮して、惑星ベスピンの行政官として成功していたのですが、ダース・ベイダーの悪辣なやり方に我慢できずに、帝国軍に反旗を翻します。死ぬかもしれない戦いにまさに出発する時、ハン・ソロと握手を交わしたときの悲壮な表情に嫌な予感がしてすごく心配してしまいました。ルーク・スカイウォーカーが、気のせいか大人っぽい顔つきになり、フォースもより強くなり、剣の腕前もかなり上達しています。このあたり、6年計画で役を作ってきたのだと思われます。ハットの宮殿での異星人たちのミュージカル・シーンは特別編で新たにつけ加えられたのですが、無くてもよかったのでは。クリーチャーのセクシー・ダンスを見せられても面白くも何ともありません・・・。その代わり、レイアのセクシー・ショットが少しだけありました。ナイス・プロポーションです。帝国の罠にはまり、絶体絶命の窮地に陥った反乱軍でしたが、衛星エンドアの現地住民イウォークの協力を得て、辛くも勝利します。イウォークは何十匹(人?)といるので、子供たちが中に入っているのかもしれません。ラストでジェダイの心を取り戻したアナキンの素顔が明らかになるのですが、オビ=ワンより16歳下には見えません・・・。この時、オビ=ワン63歳、アナキン47歳なのですが・・・。そして、銀河はまた一つにまとまり、平和を取り戻すのですが、何十年かしたらまた小さな争いが起き始め、それがだんだん大きくなっていって同じ歴史を繰り返すことになるのでしょうねぇ。ルーカス監督は、この頃は全部で9部作にすると言っていたのですが、どうするのかな?

この「エピソードⅥ」のサブタイトルは「Return of the Jedi」(ジェダイの帰還)ですが、邦題では「ジェダイの復讐」となっています。これは「エピソードⅤ 帝国の逆襲」公開前に早々と公表されたダミー・タイトルが「Revenge of the Jedi」だったからで、「エピソードⅥ」公開直前になって「Return of the Jedi」という正式タイトルが発表されたものの、そのままになっているということだそうです。ちなみに、「エピソードⅠ ファントム・メナス(見えざる脅威)」製作中は「The Beginning(始まり)」という仮題で製作が進められましたが、ファンの間で噂されたサブタイトルは、「Genesis(創世)」、「Balance of the Force(フォースの均衡)」、「Children of the Force(フォースの子供たち)」、「Child of the Force(フォースの子)」、「Guardians of the Force(フォースの守護者)」、「Crusaders of the Force(フォースの戦士たち)」などがありました。

「スター・ウォーズ・エピソードⅥ ジェダイの帰還」(1983年)
監督:リチャード・マーカンド
原作:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス、ローレンス・カスダン
製作:ハワード・カザンジャン
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
出演:マーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー)、キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ)、ハリソン・フォード(ハン・ソロ)、ビリー・ディー・ウィリアムス(ランド・カルリジアン)、アンソニー・ダニエルズ(C-3PO)、ピーター・メイヒュー(チューバッカ)、セバスチャン・ショウ(アナキン・スカイウォーカー)、アレック・ギネス(ベン・ケノービ)、イアン・マクダーミド(皇帝)、フランク・オズ(ヨーダ)、ジェームズ・アール・ジョーンズ(ダース・ベイダーの声)、デビッド・プラウズ(ダース・ベイダー)、ケニー・ベイカー(R2-D2、パプルー)、デニス・ローソン(ウェッジ)、ワーウィック・ディヴィス(ウィケット)、ジェレミー・ブロック(ボバ・フェット)

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スター・ウォーズ イウォーク・アドベンチャー

STAR WARSエピソード3シスの復讐写真集


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