ピッチブラック | ちょこっとだけシネマブログ

ピッチブラック

「リディック」(2004年)に前編があったとは知りませんでした。当時はまだ売り出し中だったヴィン・ディーゼルや、ラダ・ミッチェルが出ています。B級と言われて いますが、スリルと迫力ある演出は見応え十分で、下手な超大作よりもお薦めです。ダーク・ヒーローとしてのリディックをヴィン・ディーゼルが野性味たっぷりに 好演しています。昼間のシーンがやたらと白っぽくしてあり、それが後の暗闇の恐怖をより引き立たせていました。"ピッチ・ブラック"とは、"真の闇"という意味 です。監督・脚本のデビッド・トゥーヒーは「エイリアン3」、ウォーター・ワールド」、「G.I.ジェーン」の脚本も書いています。

旅客を乗せた定期宇宙船が原因不明の事故により、太陽が3つもある無人の惑星に不時着する。わずかに生き残った者の中には、脱獄殺人犯リディック( ヴィン・ディーゼル)も含まれていた。副操縦士のフライ(ラダ・ミッチェル)やリディックを護送中の刑事ジョンズ(コール・ハウザー)、イスラム巡礼者のイマム(キー ス・デイヴィッド)らは、協力して脱出方法を見つけるために探索を始めるが、仲間の一人が殺され、得体の知れない生物がこの星にいることに気付く。しかし 彼らは光の中へは出て来れないらしい。いつ裏切るかわからないリディックの手錠を解き、放置されていた小型宇宙船の修理にかかるうち、昼しかないと思わ れたこの星には、22年に一度日食による夜が来ることがわかり、以前住んでいた人達が全滅したのも22年前だった。ということは・・・。やがて夜になり、地下 に潜んでいた無数のエイリアンたちが徘徊し始め、フライたちに襲いかかって来る・・・。


冒頭の宇宙船が地面に不時着するまでのシーンが、そんなにCGに頼っているわけでもないのに迫力満点! そして暗闇になってから出てきたのがエイリアンたちだけでなく、遭難者たちの醜いエゴもむき出しになり、恐怖と仲間割れのために、一人また一人と犠牲になっていく様子がスリル満点です。恒星間飛行するぐらいだから、かなり未来のはずなのに、出てくる武器というのが現代と変わらない銃とツルハシとナイフというのがちょっと笑わせます。他の者がパニックになる中、ただ一人リディックだけが泰然としていて、暗視が可能な光る両目で冷静に生き残るチャンスを探り、血路を開いていくのが頼もしく、またいつ裏切るのかという不安もあって、最後までハラハラさせられます。何とか宇宙船までたどり着き、脱出準備も終えたのに、フライのたどる運命は残念としか言いようがありません。
この脱出から5年後、リディックは全宇宙の存亡を賭けた争いに巻き込まれていきます。

「ピッチブラック」(2000年米国)
監督・脚本:デヴィッド・トゥーヒー 「アライバル-侵略者-」 、「リディック」、「グランド・ツアー」
出演:ヴィン・ディーゼル(リディック)、ラダ・ミッチェル(フライ)、コール・ハウザー(ジョンズ)、キース・デイヴィッド(イマム)、クラウディア・ブラック(シャザ)、リアナ・ グリフィス(ジャック)

ピッ

チブラック ディレクターズ・カット


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ィック / ピッチブラック ツインパック


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