スター・ウォーズ・エピソードⅢ シスの復讐 | ちょこっとだけシネマブログ

スター・ウォーズ・エピソードⅢ シスの復讐

エピソードⅢで明らかにされたダース・ベイダー誕生の秘密は、とても悲しい物語でした。あんなに仲良く愛し合っていたアナキンとパドメが引き裂かれ、パドメが悲しみのうちに死んでしまうとは、ほんとに悲しいです。父を知らずに育ったアナキンが、最愛の母を亡くし、今また最愛の女性を亡くしてしまう夢を見たことで、 パドメを救う力を身につけたい一心から、ダース・シディアスに言葉巧みにダーク・サイドに引き込まれてしまったことを思うと、なおさら悲しいです。「選ばれし者だったのに!」と叫ぶオビ=ワンの言葉が悲痛です。アナキンがもう少し自己をコントロールする術を学んでいたら・・・。オビ=ワンの悔恨は、同時に観客全ての思いでもあったでしょう。一方、舌をいったい何枚持っているんだというぐらいのダース・シディアスの狡猾さと、周到な抜け目の無さは呆れ返るばかりです。権力を握ろうとする者は、これぐらいのワルでないと務まらないということでしょうか。死者さえ蘇らせると言うシスの力をえさにアナキンの優しい心をダーク・サイドに向かわせ、ジェダイ評議会への不満を巧妙に煽り立てて疑心暗鬼の虜にさせたり、正義が信条のジェダイ騎士たちが共和国を必死に守ろうとする行動を逆手にとって、反逆者に仕立て上げて粛清したりと、まるで現世の人間社会に巣食う悪を象徴しているかのようです。

ILMが全力を注いだVFXは未曾有のスケール、空前の迫力で、オープニングのスクリーンを埋め尽くす大空中戦から呆然とさせられてしまいました。もうどこまでがVFXなのか、 実際に飛んでいるのかわかりません・・・。あんなに密集していてよくぶつからないもんだと思います。(飛んでないってば!) コマンダー・コーディがジャンゴ・フェッ トと同じ顔していました。クローンだから当たり前か。何万人ものクローン兵がみんな同じ顔してるなんて想像したら気持ち悪いです。(してないってば!) 今 回新たに投入されたメカ群も目を見張るものばかりです。この戦いの後数奇な運命を辿るチューバッカたちウーキー族も出てます。なかなか先進的な飛行艇を持っています。アナキンとオビ=ワンの剣の腕前はかなり上達していましたが、ドゥークー伯爵(クリストファー・リー)も強かったですねぇ。元々スタントマン出身だと聞いて納得です。マスター・ヨーダもちっちゃい身体でダース・シディアスと互角に渡り合っていたのはすごいです。メイス(サミュエル・L・ジャクソン)もかなり強 くて、シディアスをあと一歩のところまで追い込んだのですが、あの結末は残念です。ヨーダが最後にオビ=ワンに言った言葉で、「エピソードⅣ」でオビ=ワンが消えてしまった理由がわかったような気がします。

「スター・ウォーズ」はアナキンの贖罪の物語である」とルーカス監督は語っています。純真な優しい少年が、内なるフォースの存在を知り、成長して正義に目覚めながら、悪魔に魅入られてダーク・サイドに堕ち、心の片隅に微かに残っていた善の心を、その後奇しくも自分と同じ道を歩むことになるルークによって目 覚めさせられ、再び正義の元に還ってくるという壮大な物語に、今は感慨無量というほかありません。パドメが今はの際に遺した「アナキンには、まだ善の心が 残っている」という言葉がルークによって受け継がれ、アナキンを「フォースのバランスをもたらす者」たらしめるとは、父と子の愛情の物語であるとも言えるかもし れません。アナキンとパドメの子らの珠のようにかわいい安らかな寝顔は、「新たなる希望」そのもののようです。

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ー・ウォーズエピソード3シスの復讐

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ー・ウォーズ エピソード3快適副読本


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